ウィーガンドセンサ:
予備電源を持った近接検知
ウィーガンドセンサは、外部の磁界変化を利用することで電気信号やエネルギーを生成する極小機器です。また、近接検知システムにおいて便利な特性を持ち合わせています。
ウィーガンドセンサは、特有の物理的性質を持つ特別に加工された強磁性合金のウィーガンドワイヤの周りに組み立てられています。外部の逆磁界に触れることで、ウィーガンドワイヤははじめに磁気極性を特定の位置に保持します。しかし、外部の磁界がしきい値に達すると、磁気極性が一気に磁界を逆転させます。この磁界の逆転は数マイクロ秒内に起こり、強磁性のコアに巻かれた銅のコイルにパルス電流が発生します。ここで生成されたパルス電流は、ロジック回路を作動させるのに十分な強さがあり、低電力電子チップにエネルギーを与えるのに使用できます。ウィーガンドセンサの自己発電機能により、外部電力なしで警報システムに信号を送ることができることから、その信頼性や安全性が高まります。予備のバッテリの確認や、交換する必要もないため、メンテナンスの手間が大きく省けます!
- 固有の安全な自己発電
- 非接触磁気近接検知
- 広い使用周波数範囲
- 一定で、イベントベースのパルス生成
- エネルギーを消耗しない無数のパルスイベント
ウィーガンドセンサはいくつかの方法で近接検知に使用されます。外部のものが磁気が帯びていたり、1つ以上の永久磁石が取り付けられていると、ウィーガンドセンサはそのものが極性逆転を起こすのに十分な距離まで近付いた段階で反応します。この特性は直線運動や回転運動を検知したり、計測するのに使われます。代わりに、ウィーガンドセンサを永久磁石の間に設置することもできます。鉄やスチールのものが近づくと、瞬時にウィーガンドセンサの周りの磁界を歪めて、極性逆転や電流パルス生成の引き起こす効果があります。
ウィーガンドセンサの利点
ウィーガンドセンサは外部電力を使用せずに機能する自己発電特性があるため、本質的に安全です。交流磁場とウィーガンドワイヤ部品の間には機械的接触がなく摩耗するものはありません。ウィーガンドシステムは何億回でも、信頼してご利用いただけます。センサは物理的にも丈夫で、広い温度範囲で機能することができます。電気雑音にも反応しません。応答性は0から30kHz以上の周波数で一定です。
POSITALは、ウィーガンドセンサを銅線で巻かれた15mmの長さのウィーガンドワイヤをSMD実装用の樹脂製支持構造体に収めたパッケージ形状で提供しています。