
シングルターンおよびマルチターンの測定原理


Singleturnエンコーダ
Singleturnエンコーダは360度(1回転)の測定範囲を提供します。エンコーダの軸が360度を超えて回転すると、出力は1回転目と同じになります。
例:出力@361度 = 出力@1度、出力@720度 = 出力@360度。
Singleturn測定技術
磁気センサーの主要素はホール効果に基づいたセンサーシステムであり、永久磁石の磁場の方向に基づいて軸の角度位置を測定します。永久磁石は軸に取り付けられ、その磁場がホールセンサーを貫通します。
マルチターンエンコーダ
マルチターンエンコーダは、360度を超える測定範囲を持ち、回転数もカウントします。出力信号は、回転数と1回転内のシャフトの角度の両方に基づいています。
例:0から3.5回転後の出力は、0.5回転時の出力の7倍になります。
マルチターン測定技術
ホール効果ベースのセンサーシステムは、絶対エンコーダの単一ターンステージを構成します。ただし、電源が切断された場合には回転数をカウントできません。
POSITALはこの問題を、電池やギアを必要としないWiegand効果に基づいたエネルギーハーベスティング方式で解決しています。
バッテリーは寿命が短く、重量があり、有害物質を含むという欠点があり、ギアは大きくて高価で衝撃や振動に弱いという問題があります。
このシステムは、回転速度がほぼゼロであっても強力な電圧パルスを発生させ、回転数カウント用電子回路に十分な電力を供給します。
その結果、回転カウンタは外部電源に依存しません。この原理は2005年から実績があり、過酷な環境でも長年にわたりメンテナンス不要で絶対位置の測定を可能にします。
高性能の鍵は信号処理にあり
POSITALのIXARC磁気エンコーダーを光学式システムと同等の性能レベルに押し上げた技術的飛躍は、新世代のセンサーシステムに基づいています。
カスタムホールセンサーと強力な32ビットマイクロプロセッサによる高度な信号処理の組み合わせにより、分解能と精度が大幅に向上し、遅延時間はわずか数マイクロ秒です。
Advantages

POSITALのシングルターンおよびマルチターンエンコーダは以下の仕様で提供されています:
多様な通信インターフェース
クランプ、シンクロ、スクエアなどのフランジ設計
フランジ(36、42、58mm)およびシャフト径(6、10…mm)のバリエーション
ケーブル出力、接続キャップ、コネクタなどの接続オプション